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独立の恐怖を知る

独立や企業について扱う本は、ここ数年で増えてきたように思います。長引く不況、震災、インターネットやパソコンの発達、高度経済成長から成熟化社会への突入――。様々な環境の変化は、働く個人の価値観にも大きく影響を与えてきました。

そうした中で、終身雇用が当たり前だった時代よりも独立・起業を考える人が多くなってきたのは当然の流れです。本書を手にとったあなたも、そして私自身も、そうした人かと思います。

しかしながら、そうした本を取っても、行動を起こすまでには至らない――。そのような人が実は少なくないのではないでしょうか。

なぜ独立できないのか?独立・起業とは、そんなにも難しいものなのか?独立まで至らない理由は人それぞれだと思いますが、独立のプロセスの最初に「勤めている会社を辞める」という大きなステップがあることが最大の要因なのではないでしょうか。一般的にみて、今の日本でこの行動を起こすのは、まだまだハードルが高いのが現状なのだと思います。ハードルというよりも「壁」と言ったほうがしっくりくるかもしれません。私自身も独立する際に、この「壁」に恐怖しました。そう、独立は怖いです。

 

独立すること=経営者になること  3

私があえて言うまでもなく、独立・起業した瞬間に、会社はあなたのために何もしてくれなくなります。会社で培ったスキルはあなた自身のものかもしれませんが、それを活用して世の中の役に立ちながら対価を得て生きていくためには、今まで会社があなたのために準備してくれていたものすべてを、あなた自身の手で用意する必要があるのです。独立するということは、「自分自身が経営者となり、自分自身を一人雇っている」状態なのだと考える必要があります。あなたのスキルを世の中のために役立てるには、まずはあなた自身をうまく経営していかなければ始まらないのです。

ビジネスは一人では成立しません。むしろ独立してからのほうがたくさん人と拘る必要が出てくるでしょう。そうした時に必要なのが経営者としての視点です。

独立・起業のためのパーソナルブランディングを行う上で、この「経営者」としての視点が身につかなければ、次のステップにはなかなか進めません。ブランディングとは、「経営」を目に見える形にしていくこと。それが個人の活動だったとしても、例外ではありません。

「独立すること=経営者になること」という視点を持つことは、独立・企業にあたって、とても重要なはじめの一歩です。最初は想像しづらいかもしれませんが、本書を読み進めながら、この「経営者になること」を常にイメージし続けてみてください。

独立すること=経営者になること  2

ただ、本書でお伝えしたいのは、独立してビジネスをどんどん大きくしていく為に経営スキルを身につけましょう。ということではありません。たとえ、あなたがたった一人で独立してもフリーになったとしても、経営者としての心構えは、独立したその瞬間から必要なものです。

独立にあたっての経営者としての視点は「大きな成功のために、あったらいいな」という追加価値的なものではなく、社会において生き残っていくために不可欠な、基本的な装備のようなものです。このことを知らずに勢いだけで独立してしまうと、あとで大変な思いをしてしまいます。

今まで「サラリーマン」として働いて人は、何らかの「仕事」をしていたと思います。自動車の営業、コンピューターのシステム開発、建設会社の設計、メーカーに人事…。

会社は、あなたのために「あなたの仕事」を用意してくれていたはずです。仕事だけでなく、仕事場も、仕事を一緒に行う仲間も、それを行うのに必要な道具も。十分とは言えなくとも、それなりの環境を整え、あなたに役割を与えてくれていました。それをきちんとやり遂げることで、あなたは会社に貢献できた。また給与という形で、その対価を支払われていたはずです。